能力開発と脳波について
弊社では、能力開発という仕事上、脳波を長年研究してきました。
人間の脳波には、
- 昏睡状態の時に出るδ(デルタ)波
- 眠りの時の波形であるθ(シータ)波
- 深いリラックス状態であるα(アルファ)1波
- 集中状態であるα(アルファ)2波
- 緊張集中状態であるα(アルファ)3波
- 雑念緊張状態であるβ(ベータ)波
- イライラ状態でγ(ガンマ)波

という、意識状態によって脳波を変えるのですが、能力開発で一番必要な脳波は、【θ(シータ)波】なのです。
昔から、物事を悟る時には瞑想しなさい、と言われていました。
瞑想すると、シータ波が出るようになっています。
対して物事を行う時はアルファ波なのです。
深い思考・感覚するにはシータ波にならないと無理であり、雑念状態であるベータ波になると感覚が悪くなります。そういう意味でシータ波に入るというのは、非常に必要なのです。
全身で感動する体感
人間は、心の底から感動・感激・感謝をすると、ジ~ンジンジンとしますが、その感覚の時、シータ波が出現しています。
例えば、ライブで生音の迫力に全身の細胞が感じて、感動するなどです。
感動・感激・感謝のあとにくるものを大事にしよう
集中状態の時に出現するα(アルファ)波は脳をネットワークさせる条件です。
しかし、α(アルファ)波になるだけでは、人の考えや心は変わりません。
α(アルファ)波が流れているとき、どんな情報を取り入れ、どんな思考をするかが、『心』をつくる大きなポイントとなります。
例えば、松下幸之助さんの本をアルファ波で読むや、問題解決をしようとしている時にアルファ波になるなどです。これが一般的な「自分を変える」ための方法です。
しかし、もっと早く自分を変える方法があります。それが、覚醒している(意識がある)状態でシータ波になることです。シータ波になれば勝手に考え方や心が変わってきます。
『ジ~ンジンジン!』と感動・感激・感謝したとき、人はθ(シータ)波になります。そして、その状態になると勝手に考え方が変わったり、頭に閃きが降りてきたりするようになってきます。
よく、『あることを理解できたり閃いたりしたら感動する』といいますが、実はそれは逆で、感動するから閃きます。感動した後の閃きを大事にすることが、生き方のベースになります。
先に物事を理解しようとしたり、思考しようとしたり、閃こうとしたりすることをベースにおくことではありません。
どんなに小さなものでも、感動できる心。そして、その一瞬一瞬の感動の積み重ね。そんな心のエネルギーが作用すると、人は豊かな人生を創造することができるのです。
このように心の底から感動を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。