育成力のあるチームマネジメントの知恵・コツ

メンタルより実力を上げることが先

 メンタルトレーニングと言うと、心が弱い選手のハートを強くする・・・そんなイメージが一般的ですが、私たちの指導は、フィジカル・テクニカルのレベルを上げることも重要視しています。圧倒的なフィジカル&テクニカルがあれば、メンタルは崩れることがないからです。選手が今持っているボディで、最大限のパフォーマンスを引き出すコツ(Attack Motion Exercise)が我々の指導の武器です。

スポーツに上手、下手があるのはなぜか

 我々の研究でわかってきたことは、身体的障害がない限り、スポーツの上手、下手は 遺伝的なものではないということです。人間は、経験や知識による学習で成長する動物です。生まれ育った環境で経験し、学習したことが、大脳で記憶され、そしてそれがその人の個性となるのです。よってスポーツに上手、下手があるのは単に脳の使い方(プログラム)が悪いだけなのであって、正しい使い方(プログラム化)をすれば誰でも短期に上達することができます。我々のプログラムを用いて、「運動神経がない」は指導者が正しい使い方(プログラム化)を 適切に伝えれば改善することができることを体感して頂きたいと思います。

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動物と人間の違いは、「意識性」

 なぜ動物は、運動能力が高いのでしょうか。それもその能力に個体差が人間ほど大きくないのはなぜでしょうか。その疑問を追求した結果、あることがわかってきました。それは、人間以外の動物はフォームを意識しないということです。意識は、それが対象(例えば獲物)に向かい、外向的になると、全筋力がその対象に向けてパワーを発揮します。しかし、それが肉体に向かい、内向的になると、機能させたい筋肉の逆の機能をする拮抗筋が働いてしまい、パワーを減衰させてしまいます。動物はこの意識の使い方はしないのですが、人間は運動を学習してしまうので、動物のような使い方は再学習しないとできないのです。その再学習プログラムがAMEx(Attack Motion Exercise)です。

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我々の指導は、心技体を細分化して各々をチェックします。不安定で「変化する要素」は、意欲や感情(心)、そして生理状態(体)。これらを安定させると、もともと「変化しにくい要素」である基礎体力(体)や基本技術(技)はさらに安定します。そのうえで、「伸びる要素」である知性(心)、基礎体力(体)、基本・応用技術(技)を鍛えれば、選手はグングンと能力を伸ばすようになります。

心技体をコントロールする

 多くのアスリートが言っているように、筋力をはじめとする能力を高める最大のポイントは、練習時のトレーニングでMAXのパフォーマンスを出すことです。これは、生理学的にも「閾値」と言って、自分の持てる100%の力を発揮し続けると、それ以上の力を発揮できるようになっていきます。

 しかしながら、多くのチームは練習前のアップはしますが、クールダウンは選手任せになってしまいます。すると疲労が溜まり、「変化する要素」が不安定になります。結果、力を100%発揮したくても、身体や心に抵抗されてできなくなります。しかも、その状態で無理やりトレーニングしていると、血中ストレス物質が通常より多くなり、ケガの原因となってしまいます。

 トレーニングとは面白いもので、自分の100%を発揮させて閾値を超えるようになってくると、能力が大きく向上するだけでなく、メンタリティも強靭になります。ひと昔前の根性トレーニングは今では非科学的と言われますが、我々の意見はその逆で、そのキツいメニューを自ら望んで、自らの意思で行うことで、心技体すべてのレベルが上がります。

 それができるマインドをつくるのが「メンタル・トレーニング」です。

閾値・・・感覚や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量

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女子選手における「変化する要素」を安定させる重要性

 特に女子選手・女子チームは、「変化する要素」を安定させることが非常に重要です。なぜなら、女性は生理があり、その生理は身体の状態によって生理痛や周期の安定度に直接関わるばかりか、メンタル面にも大きなダメージをもたらすからです。

 欧米ではすでにピルを使って生理を安定させてトレーニングをさせていますが、日本ではまだ生理痛に耐え、生理からくるネガティブなメンタリティと闘いながらプレーをしている選手やチームが多いのが実情です。

 結果、生理が止まるほどトレーニングしてしまうなどして、身体のホルモンバランスを不安定な構造に変えてしまい、女性としての将来を奪ってしまうこともあります。最悪の場合を除いても、学校生活やその後の社会生活に大きな影響を与えていることが我々の調査でもわかっています。また、我々の指導では、生理含めた「変化する要素」を安定させただけで大きく力を伸ばして、全国大会に出場した選手・チームが沢山あります。 女子スポーツの本分である健全な女子教育・女性育成を行うためだけでなく、同時に強い選手・チームをつくるためにも、女子選手の生理状態を整えることは、最重要課題なのです。

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例えば、野球は球技であって球技の性質からは一線を画します。なぜなら、野球はホームランを打っても点が入らないことがあります。また、ヒットを打てなくても勝てる競技です。野球はボールをどうするかではなく、「人を動かす」ゲームだからです。そこに気づくと練習の内容や質が全く変わってきます。他競技も同様で、その競技の本質を掴むことが勝利に近づくのです。

競技の本質からチームを育成しよう

 競技の本質とは、「ルールに則った合理的な試合の進め方」のことを言います。指導者が競技の本質を理解することで、チームの育成レベルが格段に上がります。また、選手に競技の本質を理解させることで、練習の質が格段に上がります。我々のもとで学んだ監督がそれをチームに徹底させたところ、秋に1回戦負けの野球部が春には神戸市86チームのなかで優勝しました。それも15年間のうちで優勝9回。準優勝11回。選手を揃えることができない公立中学校でできるのであれば、どんな学校でも可能性があります。

事例:野球の本質とは

 では、競技の本質とはどんなことでしょうか。実際にその一部をご覧ください。

「攻撃の本質:①塁に出ること ②塁を進めること」

 野球の場合、フリーバッティングで気持ちよくボールを打っていますが、この時、テニスの選手のようにピンポイントの場所を狙って打球をコントロールしている選手はどれくらいいるでしょうか。野球で大切なことは、「人が進む」ことです。ですから、いい当たりを打ってアウトするなら、ボテボテを狙ってセーフになった方がいいのです。そういうことからバッティング練習でどれだけ緻密に狙って打つ練習を続ければ打率は上がります。そして、大切なのは打率ではありません。「人が進む」ということから、出塁率が一番大切です。どうやって出塁するのか。その知恵をつけるのが練習です。例えば、万一フライを打ってしまっても、2塁に到達することが大切です。野球はプレーの精度を測る数値にすべて「率」がつくように、確率のスポーツです。ですから、これも確率の問題で相手が落とすことがあるかもしれないからです。また、それだけ進塁するプレーをすれば相手にもプレッシャーになり、ミスを誘う確率をあげることができます。

 このように、競技を深堀りしていけば、何が大切なことなのかがハッキリしてきます。すると、練習やトレーニングの目的が明確になり、練習・トレーニングの質が向上し、選手・チームの能力を伸ばすことができます。

チームを強くするには、選手の能力を高めればいいと思いがちですが、実はチームをトータル・マネジメントする必要があります。例えば、高校のクラブでしたら、学校関係者、保護者、OB・OG、練習試合の相手、近隣住民、協会や連盟などチームはあらゆる環境に囲まれています。この環境がチームの後押しとなってくれれば、選手たちは伸び伸びとプレーできるでしょうし、それが故に能力が伸ばしやすくなるというものです。

チームマネジメントを理解する

欧州のスポーツチームのように分業制度があり、チームが組織として成立していればいるほど、選手育成の環境は整います。

しかし、日本の学校クラブやチームは指導者が一人何役も兼業していることがほとんどです。ですから、まず監督は顔(ID)の使い分けを覚えることが肝要です。選手以外の対外関係と接する時と、選手指導時では監督の見られ方が違います。つまり、その時々で振る舞いを使い分け、チームにとって有利な状況をつくり出していかねばなりません。

そしてそれは、指導者と言うよりは、チームの経営者としての自覚が成り立たせてくれます。もちろん、自分が専業監督として選手指導に集中できるような分業制度では必要に迫られないかもしれませんが。

システム化の概念を持つ

社会を見れば、強固で強大な組織ほど、システム化されてオートマチックに機能しています。

教育・育成という面では、全てをオートマチックという訳にはいきませんが、チームの多くをシステム化すればするほど、無駄が省け効率的になります。例えば、当社に学びに来ている指導者のチームには、『チーム・パンフレット』を作成するように指導しています。

『チーム・パンフレット』があるということは、会社で言えばホームページがきちんとあるようなものです。そこには、チームの理念やコンセプトから、どういうビジョンを描いて指導しているのか、だから選手とどういう接し方を心がけているのかが書かれています。

そこから、公式戦の選手選考や普段の練習などのあるべき姿が明確になってきます。そして、親子共にそれを読み納得して入部してくるためチームは基本の価値観を最初から共有して部活動をスタートさせることができるのです。価値観の共有は、非常に大切で、これがあるからこそチーム力が高まりますし、問題が起こった時も指針として解決していけるようになるのです。

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講演テーマ

「子どもたちの能力を伸ばす体育」

「競技が下手な子でも上手にさせる知恵・コツ」

「運動を上達させる指導法の知恵・コツ」 

「女子チーム育成のポイント」

「競技レベルアップさせるための指導の優先順位」

「インターバル指導の知恵・コツ」 

「ピーキングのポイント」 

「チーム力を高める指導法」

「競技レベルを高めるための知恵・コツ」 

「指導者が心がけるべきこと」

「スカウティング・チーム作りの知恵・コツ」

「チームマネジメントの知恵・コツ」など

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プログラム内容のための打合せやスケジュール調整などに時間を要します。実施2~3か月前にご相談をいただければ幸いですが、近日中に実施予定の研修のご相談でも対応致しますので、お気軽にご連絡ください。

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