
価値観が多種多様になっている現代社会。そのなかで行う子どもへの教育はどうしたら良いでしょうか。勉強ができるだけでなく、心もしっかり育ってもらうにはどうすればいいでしょうか。実は大脳生理学からすると、子どもの「やる気を引き出す」というのは間違っています。モチベーションが高く、その子の持つ才能が自然と伸びていくには、生理的な条件があります。それを満たせば、自動的に子どもは伸びるように最初から設計されているのです。
子どもはもともと「やる気の塊」
赤ちゃんを見てもらえればわかりますが、子どもはもともと「やる気の塊」なのです。だから幼児になればなるほどYES、NOがとてもハッキリしています。ただし、そのやる気をそぎ落とすのが子どもを取り巻く環境です。
右図の通り、特に家族からの強いストレス、不安な話や、怒られる、落胆・失望されるなどマイナスの生活環境は、子どもの感情を心配・不安・苦しい・寂しいなど悪くさせます。
マイナスの感情は、気力を低下させ、やる気・元気を減退させます。
すると、生理状態はアドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが優勢になり、防衛反応状態になります。結果、記憶・学習・理解力の低下を招き、脳力の不活性化を引き起こします。
逆に、家族からの楽しい刺激、楽しい話や褒められる・励まされるなどプラスの生活環境は、子どもの感情を安心・安堵・楽しい・嬉しいなど良くします。
プラスの感情は気力の高揚・やる気・元気を増進させます。
すると、生理状態はドーパミンホルモンが優勢になり、活性化状態をつくります。結果、記憶・学習・理解力の向上を生み、脳力を活性化させてくれるのです。
子どもが伸びるメカニズム
子どもが伸びるメカニズムを知ったうえで環境整備さえすれば、自動的に子どもは能力を伸ばします。
環境整備の仕方は、孟母三遷の教えのように場所を変えるのもいいですが、人間は社会動物ですから、一番簡単なのは子どものすぐそばにいる大人である親、指導者の心が変わり、接し方を変えてあげるだけで良いのです。
子どもとの接し方はいろいろな手法がありますが、まずは脳内ホルモンが、楽しみをつくりだす基になるドーパミンホルモンが優位に出るように接することです。
「好きこそものの上手なれ」や「笑顔の子どもは能力を伸ばしやすい」などと言われているのは、このホルモンが脳全体を活性化させてくれるからです。
ここを意識して接していけば、子どもの育成は間違いないでしょう。

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