●富士ゼロックス研修センター

長谷川先生は、大阪市立都島工業高校テニス部顧問からスタートしたテニスの研究から始まって、人間の能力を体系化してきました。それを各種スポーツに活用して各競技のトップアスリートを育成することができる様になりました。また、会社経営を通じて組織についての研究をし、それによってスポーツチームの組織運営の合理的方法・効果的方法を体系化して多くのチームを全国大会に行かせることができました。「個」と、「個」の集団である「組織」両面の研究から、ヒューマンプロデュースの能力を培ってきた長谷川先生ですが、組織マネジメントの研究の場として力を入れたひとつが富士ゼロックスの研修センター「スペースアルファ神戸」でした。
 富士ゼロックスは、総合教育研究所を持ち、そこで「人と組織のマネジメント」全般にわたるコンサルティングサービスを提供しています。しかし、当時のスペースアルファ神戸は、宿泊研修施設として素晴らしいハードを持ちながら、プログラムなどのソフト面に難を持っていたそうです。そこで、能力開発・人材育成のソフトウェアを持つ長谷川先生は、所長の小巻正直氏に指名されてスペースアルファ神戸にトレーニングルームを展開、また、研修の講師としてもタッグを組むことになりました。結果、富士ゼロックスのグループ企業の研修だけでなく、富士ゼロックスからの講師依頼で松下電器(現パナソニック)などの大手企業の研修にも力を貸すことになったのです。
 松下電器の研修で大きな成果を挙げたことがひとつあります。それは、幹部候補生も入った特員営業部の研修でした。この研修のクライマックスは、三宮駅の駅前で、名刺など松下電器の看板を持たずに、段ボールいっぱいのパナソニックの乾電池を販売するという、営業マンの力が試される場でした。例年同じ事をやっているそうなのですが、ノルマである完売を達成したことは一度もなかったそうです。しかし、長谷川先生の研修を受けた社員の皆さんは、研修始まって以来の全員ノルマ達成を成し遂げました。そんな実績をあげているからこそ、その後も東京海上火災の本社ビル会議室でダイヤモンドビジネス社が主催するマスコミ懇話会の基調講演など、企業研修や講演の依頼が集まるようになりました。
近年は、指導者の資質向上を目的に、PTAや教育委員会、体育協会・各種競技団体などの教育講演・指導者研修に力を注がれています。通常、こういった堅い講演は、退屈で眠る人が続出するそうなのですが、講演担当者からは「誰も寝ないなんて初めてです!」と驚かれるほど。それだけ人を惹きつけ、夢中にさせることができるのは、これまでの研究の深さの賜物。「個人」・「組織」の実力発揮・能力開発のメカニズムやマネジメントを深く理解しているからこそ、シンプルにわかりやすく話をすることができるのでしょう。

コメントを残す

*